ピアニスト、植村美有のブログ

最近のハマりもの☆作家エイミーベンダー。独特の色合いが素敵。溢れる、何もない、そういう悲しみ。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
無題
日曜になると いつものケージから姿が見えなくなるので
ああ、またお祈りの日か と
カレンダーを見ながらつぶやく。

うさぎ教会は
流星観測所の隣に、ひっそりと建っている。


真鍮の十字架はしっかりと磨かれ
320番の歌詞が書かれた紙がそれぞれの椅子に置かれている。

彼らはそこで、ふさふさの耳をさげて
静かに、いつまでも祈るのだそうだ

声帯のない彼らの歌を届けるために
食べる生き物ではなく
食べられる生き物に生まれてきたことへの哀しみと喜びを
上へ上へ あるいは奥底へと 届けるために


流星観測所の主人は
「まったく 宗教なんてもんが隣にあっちゃ
うちも商売だからね 困っちゃってるんだよ まったく」
なんて言うけれど

最後のひとりが祈りを終えて帰っていくまで
彼は記録用紙を操る手をとめて、隣の様子を見守っている



うさぎがどうして祈りに頼らなければならなくなったのか
その話はまた今度しよう

そろそろうちのうさぎも帰ってくる頃だし

あなたのうさぎも 帰ってくる時間だろうから。
ぽぅ comments(0) trackbacks(0)
スポンサーサイト
- - -
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: トラックバック機能は終了しました。
<< NEW | TOP | OLD>>